中部シニアライフアドバイザー協会
3回海外研修ツアー ベトナム・カンボジア
2008
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     第3回海外研修ツアーは、中部国際空港からベトナム・ハノイへの直行便が2008年8月に就航したのをきっかけにして、「ベトナム」と隣国「カンボジア」へ行きました。総勢8名、初参加の方もありましたが、いつものチームワークの良さで、お互いに励まし合い、いたわり合いつつ、笑いの絶えない旅になりました。

    ベトナムは、1000年にわたる中国支配の後、フランスの植民地としての歴史持ち、また、長い戦乱の舞台でもありました。そうした様々な歴史を経て、1986年の経済刷新(ドイモイ)政策以降、本来の活気が蘇ってきました。現在、30歳以下の人口が全体の70%強を占め、年率7〜9%の経済成長率が続いています。私たちは、この国の多くの世界遺産の一つ、ハロン湾をクルージングし、その雄大で神秘的な絶景に感動、優雅な時間を過ごしました。一方、首都ハノイでは、この旅の第1目的であるベトナム初の民間高齢者施設を訪問し、エネルギッシュな経済成長とはうらはらの高齢者政策の立ち遅れに少なからぬショックを覚えました。

    カンボジアは、アンコール・ワットに代表される巨大遺跡群を残した歴史と、冷戦下の世界でクメールルージュの恐怖政治と熱い内乱を繰り返す現代の悲劇を経験した国です。壮大な「アンコール遺跡群」は、1860年フランス人博物学者アンリ・ムーオによって700年の眠りから目醒め、私たちに多くの感動を与え続けています。なかでも美しい造形美とミステリアスな謎を秘めたアンコール・ワットは圧巻でした。これらの遺跡では、どこへいっても、「Tシャツ2マイ、1ドル」「シルク、スカーフ5枚、10ドル」等と土産物を売る子供たちがついてきました。カンボジアの抱える問題をわずかながらも目にして、心が傷みました。

    ともあれ、青く澄みわたった海、抱かれているような柔らかな陽光・・・そして、暖かい土地の人々・・・ また、それとは全く対照的な力強いエネルギー・・・ゆっくりと流れる時間のなかで、多くを感じ、発見し、はたまた癒される旅になりました。

 

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