全国一斉特設電話相談
シニアの悩み110番 実施報告
【中部シニアライフアドバイザー協会受付分】

 

開設要綱


・開催日時    平成28年3月26日(土)・27日(日)  10:00〜17:00

・会  場      (財)シニアルネサンス財団 事務局

・主  催     全国シニアライフアドバイザー協会 中部シニアライフアドバイザー協会

・相談員      シニアライフアドバイザー述べ16人

・運  営     中部シニアライフアドバイザー協会幹事会

          ※全国6協会が参加。

相談件数(全国6協会合計127件・中部15件)

 

相談内容別件数


◆グラフで見る相談内容別件数

 

◆今回全国的にも非常に少ない相談件数でした。

これは高齢者の抱える問題、悩みが解消されているわけではなく、 この電話相談の周知の方法に問題があることと考えています。今後の検討課題であると受け止めております。

◆相談内容の特徴

1位  相続

相続問題は根底には親の介護をめぐる家族関係のもつれや 長年に亘る親族関係の亀裂が大きく作用しており、容易に解決できない相談が多いが、年金と僅かな預金しか持たない 高齢者にとっては切実なものが多い。

  • 昨年妹家族と同居の母親がなくなった。妹の夫や子どもと母親は養子縁組をしており、 その分、相続は妹家族が増えるので納得できない。
  • 父親名義の土地があったのでそれで生計を立てようと思っていたが親戚が勝手に名義を 書き換えてしまった。

2位  家族親族族

相談というより愚痴や怒りを聞いてほしいという気持ちが大きいようである。 家族親族への愚痴は身近な友人知人にも相談しにくいことがうかがえる。

疎遠になったり不和になったりする原因はいくつかの要素が絡み合っている ように思われる。特に相続問題・経済問題との関係が深いように思われる。

  • 長男は昨年死亡。49日、1周忌の法要にも呼ばれない。 息子や孫のために長年金銭的援助もしてきたが、嫁から手紙1本で断られ、 いつの間にか土地、家は嫁の名義になっていた。

3位  生き方

数字上からだけではなく、相談者の多くから寄せられている声は、 生きがいが欲しい、このままの生活でいいのかと考えているが一歩前に踏み出すきっかけが欲しい。特にまだ アクティブに生きられる60代、ことに女性に多い。

  • まだ仕事はしているが仕事をやめたときのことを考えると不安がある。生きがいが欲しい。
  • 夫とは別居生活。預金も少なくなり生活に不安。子どもは自分達のことで精いっぱい。友達がほしい。
  • 主人がなくなって4年。このままの生活を続けていては、と思うようになった。生きがいが欲しい。

 

中部シニアライフアドバイザー協会としての社会提言


高齢者が生き生きと生きられる社会の実現を目指して。

高齢者問題から子育て問題へと行政の意識も予算もシフトされ、高齢者は社会的弱者 であるという認識が薄らいでいるように感じられます。

勿論、子育て世代に手厚い行政はこれからの日本を考えると必要なことは明白ではありますが、 だからといって高齢者問題は手薄になっていいというのでは困ります。

年金は目減り、医療費は値上がりし、将来の生活の不安を抱えながら生活している現状があり ます。その中にあっても、生きがいが欲しい、ボランティア活動をやってみたい、まだまだ社会の役に立ちたいと考えて いるシニアはたくさんいます。

行政にはハード面では集会場や生涯学習センター等の増設、ソフト面ではそういった情報の 提供等をし、高齢者が生き生きと元気に暮らしていける社会を実現してほしいと思います。

又、高齢者でも健康な体を持ち働く意欲がある人には働くことのできる 場所を作ってください。

高齢者が安心して生き生きとして生きられる社会は若者が将来に不安を感じる ことなく生活していける社会でもあります。

 

【参考】

*シニアライフアドバイザー(SLA)とは

シニアライフアドバイザー(SLA)とは、人生90年の時代、定年退職後や子育て終了後に迎える シニアライフを健康でいきいきと生きがいをもって豊かに生きられるように、家族関係、生きがい、福祉、介護など、 中高年齢者の生活全般にわたって相談にのったり、アドバイスをしたりする専門家です。

シニアライフアドバイザーの資格は、(財)シニアルネサンス財団 1992年設立、内閣府主管 URL:http://www.sla.or.jp)の 「シニアライフアドバイザー養成講座」を修了し、その資格審査に合格後に授与されます。

全国には、2,600名のシニアライフアドバイザー(SLA)がいます。 (2010年10月現在)

 

*中部シニアライフアドバイザー協会とは

中部シニアライフアドバイザー協会とは、 シニアライフアドバイザー(SLA)の資格を持つもの が組織する団体で中部地方におけるSLA活動の推進をはかることを目的として1994年10月に設立されました。 SLAが組織する団体は、現在、東北・関東・中部・関西・中国・東中国・福岡の7協会があります。各協会が連携し、 社会に向けた活動として、年2回、全国一斉電話相談「シニアの悩み110番」を実施しています。

  中部シニアライフアドバイザー協会 URL:https://chubusla.web.fc2.com/index.html

全国シニアライフアドバイザー協会
中部シニアライフアドバイザー協会

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